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けふのうちにとほくへいつてしまふわたくしのいもうとよみぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ うすあかくい…
心象のはひいろはがねからあけびのつるはくもにからまりのばらのやぶや腐植の湿地いちめんのいちめんの諂曲てんごく模…
七つ森のこつちのひとつが水の中よりもつと明るくそしてたいへん巨きいのにわたくしはでこぼこ凍つたみちをふみこので…
わたくしといふ現象は仮定された有機交流電燈のひとつの青い照明です(あらゆる透明な幽霊の複合体)風景やみんなとい…
血を吐くやうな 倦ものうさ、たゆけさ今日の日も畑に陽は照り、麦に陽は照り睡るがやうな悲しさに、み空をとほく血を…
朝、鈍い日が照つてて風がある。千の天使がバスケットボールする。 私は目をつむる、かなしい酔ひだ。もう不用になつ…
幾時代かがありまして 茶色い戦争ありました 幾時代かがありまして 冬は疾風吹きました 幾時代かがありまして…
汚れつちまつた悲しみに今日も小雪の降りかかる汚れつちまつた悲しみに今日も風さへ吹きすぎる 汚れつちまつた悲しみ…